夜久霊をともない諸口に古事を訪ねる

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2004年04月

美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)  ご紹介

私と主人は丁度13年前の4月21日に結婚式を挙げた。ハネムーンは、ウィーン。
5月の連休の、一番飛行機代が高い時期にしか休みが取れなかった主人のために、張り込んで2人分の旅費を捻出した。

いや・・・正直言うと、オットー・ヴァグナーのデザインしたウィーン郵便貯金局がこの目で見たかったのだ。
当時私は某美大の通信教育生で、デザインの勉強をしていたもので。
写真集に載っていた、ウィーン郵便貯金局か、ル・コルビジュのロンシャン教会が見たかったのだ。

まあそういう訳で欧州に渡った主人と私。
この旅行でウィーンの町並みや美術館を撮影した美しい写真があることを思い出したので、今、少しずつUPしている。
美術館は暗い処でもフラッシュなしなのでピンポケもあるのだが、雰囲気を味わっていただければ幸いである。

美術史美術館(Kunsthistorisches Museum) 


この美術館の向かい側には、
この美術館とそっくり同じ形の美術館があった。

二つの美術館の中央にはマリア・テレジアの像。
ギリシア神話を題材にした像が遊ぶ噴水があった。

ウィーンは 美術史美術館 Kunsthistorisches Museum


1991年は、私が主人と結婚してウィーンにハネムーンに行った年である。

外国旅行に行ったことの無かった主人は、
男だから私をエスコートしなくては・・・と神経を使いすぎ、ダウンしてホテルで3日間寝込んでいた。

何でも、
言葉が分からないから、ホテルに帰る道を間違えないように全部記憶しようと頑張っていたらしい。

私は、というと、
外国に何度も行ったことがあることを(奥ゆかしく)黙っていた。
ついでに、ドイツ語が片言だけ話せることも言わなかった。だって、主人に失礼だと思っていたから。

結果、
道に迷ったらその辺の人に「Wo bin ich?」と言って、地図をみせればいいや〜と考えていた私と、
懸命に道を全て記憶しようとした主人との精神的苦痛の差は埋めようも無く・・・。

3日間主人を残し、私はあちこちを歩いて回っていた・・・。
これは、その際に美術館に行って写真を撮った・・・その記録である。(←鬼)
    

美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)の入り口


この美術館に行ったのは5月1日のこと。
なんと、オ−ストリアは社会主義の国だときいた。えええ?
西側だけど社会主義?
5月1日はメーデーなので、午前中はバスも電車も美術館もお休み。
私は美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)へ行ったが、閉まっていたので・・・しかたなくその辺をスケッチして帰ったのだった。

← これはハネムーン当時の私。
  この後私は3人の子どもに恵まれ・・・
  同時に「体重」にも恵まれた。 (ToT)

美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)の中で

5月1日に続き、2日だったか3日だったか・・・続けて美術館に行ったのだ。
その日は日本人観光客が結構いた。
まだ入り口が閉まっていたので、順番に外で待っていた。
他には・・・幼稚園かなあ?小さい子ども達の集団もいた。

日本人の観光客の中の一人は入場券を買うのに、ドイツ語を話た。が・・・
何故か職員に金額が違うと言われ、「おかしいなあ・・・」自分の語学力に自信を失いかけていた。
さらに、近くにいる小さな子どもに「年はいくつ?」と話し掛けるが・・・相手にされず、ショックを受けていた。

意地悪い私は・・・子ども達に Wie alt bist du ? と話し掛ける。
するとある子どもが小さな声で vier だか fünf だかと答えた。
そう。さっきの人は Wie alt sind Sie ? と尋ねたのだ。これは大人に対する質問で、子どもに対しては親称duを使う。
だから子ども達は Sie で質問されても答え難いのだ。

この日本人達はどうやらお偉いさん達であったらしく、その夜大使館のパーティーに行く話をしていた。

美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)の中の絵画



美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)の中では、私の感性で私の趣味で写真を撮った。

美術関係の本で見たことのある絵画もあったが、
私が気に入って撮影したもので、誰の作品か分からないものもある。
これもその一つ。 →

実は、例のお偉いさんたちが「ここはカメラを持っていると取り上げられるそうだ」と・・・ひそひそ話していたので、
私はカメラをバックに入れ、知らん振りして某所で取り出し、撮影しようとしたら・・・

「お嬢さん、フラッシュはダメですよ」と英語の注意がスピーカーから入った。
当然といえば当然であるが、隠しカメラが設置されていたようだ。
私は「Ja! In Ordnung!!(畏まりました)」と大きな声で答えた。

メドゥーサ




























美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)の中の絵画で、最も気に入った作品。

そう。これが近くにあったのだ。
それでてっきり、あの絵は『サロメ』だと思い込んでいた。
まあ・・・いいか。絵の素晴らしさに変わりはない。

この絵は、確かルーベンスだったと思う。
私はこの絵の絵葉書だけは買ったのだ。他のは買わなかったけどね。
その絵葉書に比べると私の写真はピンぼけしている。だって暗い部屋だったもの。で、フラッシュは焚かなかったから。

けれど自信を持って断言する。
美術館が売っていた絵葉書よりも、この写真の方が「実物の絵の雰囲気をより深く伝えている」と。

如何でしょう?いいでしょう・・・?
    

美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)の中の絵画


宗教関係の絵画は、さすがに秀逸なものが多い。

この絵は、まるで紙芝居のよう。

ルーベンスの絵が並んでいた所にあったが、
う〜むむむ。
これ、ルーベンスの絵だろうか?

分からないなあ。

すいません。
私、専攻はプロダクト・デザインでございましてね。専ら製図を描き描きしていたものですから。 

^^; 
   

美術史美術館(Kunsthistorisches Museum)の中の絵画


絵の雰囲気が何となく気に入った作品。

何処がいいかと聞かれると困るのだが、見ていると心が和んできませんか?
ちょっとほっとするというか・・・。

時々私もこういう絵が眺めたくなる。
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