夜久霊をともない諸口に古事を訪ねる

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ヘブライ語

シャガ−ルの版画  掘 .ド族

シャガ−ルの両親はユダヤ人だったらしい。
で…
エルサレムのユダヤ教会の窓のステンドグラスのデザインを依頼された彼は、
扉絵他、イスラエル12部族に関わるイラストを考案。
ラフスケッチでざっとしたアイディアと色を決め、
中に書き込むヘブライ語を含んだ下絵を描き上げ、それをステンドグラスにしたものだが…

今回、ネットでガド族の下絵の方も手に入れた。
そして、其処に書かれているヘブライ文字を(字数少ないから)何とか解読できるのではないかと考え、チャレンジしてみることにした。

まね。
Jacob Grimm の『Deutsche mythologie』を読むにあたって、
原文の大半はドイツ語だけど、結構な量のラテン語、ギリシア語が登場して、今私はあっぷあっぷしているのさっ。
もう少ししたらヘブライ語も登場するはず。
その前哨戦だよ。
さて…たかだか10文字ぐらいなんだが…。

参考文献『キリスト教の歴史』

『キリスト教の歴史』小田垣雅也 講談社学術文庫

Jacob Grimmの『 Deutsche Mythologie 』を読んでいるうち、
独逸語の邦訳が本当に正しいのか、分からない部分がいっぱい出てきて、
この本を急遽手に入れた。

『 Deutsche Mythologie 』の『序章』には欧州にキリスト教がどのように伝播していったか、
そして、もともと存在していたその地の古い信仰や、神々や妖精の伝承が、追いやられていったその痕跡を探っていくことで、古いドイツの信仰や伝承が北欧のそれと密接に関わりあっていることを調べて、その資料をまとめたいと、Jacobが考えていたことが分かった。
この時、せめてキリスト教の伝播の歴史を多少でも知っていれば、Jacobの書いた内容を少しでも正しく解釈できるのではないかと、そう考えたのだよ。

この本『キリスト教の歴史』自体もなかなか興味深い本だった。
まだ少ししか読んでいないが、「エホバは、ヤ−ウェの母音の付け間違い」との情報は、大変に興味深かった。
ヘブライ語は、本来、子音のみで、母音は付けないのだ。
つまりね。漢文で言うと、白文の状態だと思って下さい。
返り点も何もついていないの。だから、読み間違うことがある。
同様に、子音のみのヘブライ語の文章や単語を、後世に母音の付け間違いをすることは想像に難くない。
で…
本来は「ヤ−ウェ」という「"ある"という存在」を意味する単語が「エホバ」と、間違って発音されるに至ったらしいのだよ。

う~ん。面白い…。
この作者、生きていたら91歳ぐらい。
生きていたら話をしたかったなあ。
いや、まだ存命かも。
うむ。



残念。
調べてみたら既に故人であった。
19年2月21日逝去、89歳。…だって。


シャガ−ルの版画 

展示会にまた行ってみた。
絵の中の文字を、ヘブライ語の表と照らし合わせてみた。
KIMG0082















א שׁ ר
レシュ スィン アレフ  R TH A   アシュール

י ע ס ב
ヴェッ サメク アイン ヨット V S O Y ヨセフ

ג ד
ダレツ ギメル  D G  ガド

ל ב י 
ヨット ヴェッ ラメド Y V L   レヴィ

נ פ ת ל י
ヨット ラメド タヴ フェ ヌン Y L T F N  ナフタリ

שׂ מ ע נ
ヌン アイン メム シン  N O M S  シメオン

ז  בּ ר  ל  נ
ヌン ラメド レシュ ブツ ザイン N L R B Z ゼブロン

ר א י בּ נ י 
ヨット ヌン ベツ ヨット アレフ レシュ Y N B Y A R リバニ

בּ נ ז מ י נ
ヌン ヨット メム ザイン ヌン ベツ N Y M Z N B ベンジャミン

י שׂ ר א ל
ラメド アレフ レシュ スィン ヨット L A R S Y  イスラエル

久しぶりにヘブライ語をupしたが…本当に、カーソルが反対に動くので、大変なんだよ〜〜〜
参考


シャガ−ルの版画

KIMG0084

地元の某所でシャガ−ルの版画…の展示があったので、行ってみた。
シャガ−ルの両親がユダヤ人だとは思わなかった。
出身地は…何とかヴスク?どうやら旧ソビエト…いやまだロシアだったか…の出身のようだ。
この版画は、イスラエルの教会の結構巨大なステンドグラスのための下絵だったようで、下絵の下絵で、鉛筆の線の残ったラフデザインも売っていた。
作品は全てリトグラフで、サイン入りのは150万円とか280万円とかの高額だったが、ラフデザインの方は100枚も200枚も刷られていたためか、とてもとても安かった。
ただ…下絵の方には面白い文字のようなものが書かれていたが、ラフデザインの方では(色が付いていないだけでなく)文字ではなく点々でそれを書く場所が指定してあった。
で…この文字のようなものに興味があってずうっと見ていたら、うん。気が付いたよ。
これ、何となくヘブライ語に似ていると。
そこでタイトルをまじまじと見る。。。
『ガド族』『ルバン族』『ヨセフ族』『ザブロン族』『シメオン族』『ベンジャミン族』…
そう、これらはイスラエルの十二部族の名前らしいのだ。
此処でひらめく。
絵の中に描かれている文字のようなものは将に文字だ。ヘブライ語だ。
ヘブライ語は子音のみで、母音は絵本とか特別なものにしか付いていない。
漢文の白文のようなものなのだ。
しかも、ヘブライ語はアラビア語やペルシア語のように右から左に読む。
でね。
スマホでヘブライ文字を探し、見比べてみる。。
『ガド族』の下絵の上の方に「ダレット・ギメル」のヘブライ文字が見える。
ダレットは「D」、ギメルは「G」。つまり右から読むと「ガド」となる。
他の下絵も見てみた。
シメオンもヨセフも同様にそれと読めるヘブライ文字が絵の中にそれとなくデザインのように入っている。
うまく読めなかったのは『ルバン』『ザブロン』『ベンジャミン』。
それぞれ『ラヴォン』『ゼヴラン』『ベニィミン』みたいな感じになった。
まあ、近似ということで。ほほほ。

実験失敗

やっぱり駄目だ・・・。
全部「・」になっている。
困ったなあ・・・。

実験

שנבגקכעיןחלךצמםפרדאוסטז

この間からずっと困っていたことだが・・・
以前UPしていたヘブライ語が全て「・」に化けてしまっていたのだ。
そしたら・・・
今日、使っているパソコンで日本語とヘブライ語のどちらかを選べることが分かってびっくり。
取り合えず適当にキイを打ってみた。
キイを打つとヘブライ文字が書けるなんてすごい!
ただ・・・
Aを打ってもアレフではなく「ש」が出てくる・・・。
う〜んんんん。
この文字、ちゃんとupできるのかしら?

イスラエルのニュース ヘブライ語 

2003/03/24 (Mon) 13:30

בכירים במשרד ההגנה הבריטי: הרכב שבו נסעו הותקף בדרום עיראק * "אנו עושים כל מאמץ למצוא אותם

1年前からの調べ物

「ある言葉」。意味不明の「ある言葉」

あることについての専門家である友人が、「意味不明」といった、「ある言葉」があったのだ。
私はそれについて調べてみたいと思った。

その道のマニアが17世紀からずっといろいろいろいろ調べても分からないその言葉。
基本的な知識の全くない私などにその意味が分かろうはずもなく・・・。
しかも、これについては英語のホ−ムぺ−ジも、日本語のホ−ムペ−ジもあることが分かってから、
何だかがくくっと、落ち込んでしまったのだ。私の出る幕などないじゃないのさ。。。

だが、ここで別の考えも浮かんだ。
専門外の人間でなくてはできないアプロ−チというものがあって、友人はそれを少し期待したのではないか?
そういうことならもう少しやってみようかなあ。

という訳で・・・ぽつりぽつりやっていた某調べ物。
あれからもう1年近くになる。
調査は進まず。。。いや、だって・・・他に別の調べ物を次から次へと頼んでくるのだもの。

私にも、私のペースでやりたいことがあるんだけどなあ・・・と、ちょっと愚痴ってみる。。。

調べ物は、とりあえず・・・ラテン語っぽい。だが、ラテン語ではない。あるとすれば新造語。
友人は「何か語源があると思う。ヘブライ語とか」と言ったが、
まともなラテン語の文法を知らない人間が、ヘブライ語を知っているだろうか。

ヘブライ語の文字というものを私はこの時初めて目にした。紀元前1000年頃から使われていたという文字を。

あんなの、どうやってアルファベットに変換するのだ?
どちらかというと、楔形文字とかひえろぐりふの方が見慣れている。
無論、語学としてではなく絵画としてだが。

あれからもう1年。調査は遅々として進まず。だが・・・件の文字を見た時の冷汗はさほど出なくなってきた。

専門家への質問

2003/03/14 (Fri) 00:47

ぽつぽつ読んでいるヘブライ語の文法書3冊。。。
少しずつ違っていて、混乱の元です。え〜い、一つにまとめるド!

さらに、
意味の分らない所は・・・当人に責任持っていただきましょう・・・!

という訳で、
突然のメールを作者に送りました。
・・・某大学の先生でございますよ。ちゃんと返事くれるかなあ。。。

いえ、たぶん返事はあると思うのです。うむ。

かな入力騒動

しかし・・・。 
思い起こしてみると、私も今日はいつもと違う事をいろいろしていたので、
もしかしたら私がしていた事が(かな入力ができなくなった)原因の可能性もなくはない。

いつもと違う事。。。
はい。ちょっと変わった事をしておりました。

一昨日から、ヘブライ語に関わるサイトを探しまくり、なんとかこのパソコンでヘブライ語が表示できるようにならないかと・・・四苦八苦していたのです。
某サイトから「某」をダウンロ−ドして、「表示」はできるようになったのです。
少なくとも文字化けはしていません。
でも・・・。
目標であった「キーボ−ドによるヘブライ語の文字入力」はできませんでした。

・・・いや。関係サイトを見つけることができたのですが、英語での説明を全て理解できるほど私は英語が理解できません。変なものを取り込むのも嫌なので、諦めました。

イスラエルのニュース?は・・・少なくとも文字化けせずに見ることができる(読めるとはとても書けない。。)ので、そこの画面に散らばっている文字をコピペすることにしました。

しかし、難解な文字です。なかなか判別できません。
ドイツ語の髭文字よりも・・・訳分らん世界の文字です。

あ。この日記を読んでくださった奇特な方にも、雰囲気だけ味わっていただきましょうか。
・・・と言うわけで・・・以下。ヘブライ語の文字でございます。えへ。


םרוג * "ךכמ לבלבתהל תולוכי םיליט דגנ וכרעמו רחא ולש לולסמה"
תומיע תשפחמ אל הירוס :ינוחטיב

לעפ ל"הצ * הזעב סאמחה תגהנהמ ועיגה תוארוהה
ינש לע םיחוודמ םיניתשלפה * סנוי ןאחב הלילה


・・・意味は全然分らないのですが・・・。  

木曜日は国際交流の日 H15.3.6編

2003/03/06 (Thu) 22:34
 
木曜日は、職場に町の国際交流員が来る日。  
今日来たのはユダヤ系アメリカ人のシイン(無論仮名だよん)。

仕事の合間にいろいろおしゃべり。

当然のことながら、ヘブライ語について質問をする。
だって・・・
シインはユダヤ系だもの。身近にヘブライ語に関係する人がいるに違いない、と期待して。。

でも、、、

お祈りの言葉をほんの少しだけ知っているけれど、ヘブライ語は全く読めないのだそうな。
彼女は無宗教。お父さんもお母さんもそうらしい。
大伯父さんがユダヤ教徒らしいが、その人ですらヘブライ語が分らないという。

「私が知っているのは・・・」と言って、彼女はなにやら呪文を唱え始めた。
比較的短い文章。お祈りの言葉で、耳で覚えている言葉らしい。

うん。。。「シャローム」だけは聞き取れた・・・。 ^^; 「今日は」という意味だったか?

え〜ん。。。誰か、ヘブライ語教えてくださいいいい。

実験

2003/03/14 (Fri) 18:23

ק ר א ט ו ן ם פ 

ヘブライ語考 機

日本という国で、日本人が日本語を話す。
ドイツでドイツ人がドイツ語を話す。
中国で中国人が中国語を話す。

・・・だんだん・・・そうでもないかもよ、と言いたくなる。
特に、中国なんて・・・民族がいろいろだし、北京語と広東語と違うし・・・その他の言語もある。

でも・・・
イスラエルの場合はもっと複雑。
イスラエルという国でイスラエル人がイスラエル語を話す。とは、絶対に言わない。

「イスラエルという国では、ユダヤ人が住んでいて、ヘブライ語を話す」なのだもの。。。
国を失い、世界中をさまよい、イスラエルを建国した。上の文章はこの国の複雑な歴史を表している。


参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)
『 古代の歴史ロマン フェニキア文字の碑文 』〜アルファベットの起源〜 谷川政美 国際語学社
 

ヘブライ語考 供  屮札犖譟

       −−東セム語−−−−−−− アッカド語


 セム語                       −−− ウガリット語

             −−北西セム語−カナン語− フェニキア語・ヘブライ語・モアブ語
         −−西セム語            
                           −−− アラム語
 
              −−南西セム語−−− アラビア語・エチオピア語


『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)          
        

まい!!さんからのプレゼント  わああい  ^^v

2003/03/14 (Fri) 00:16

せっかくだから、ここでUPしてみよう。
  
מ ן ֱ ח ֻ ש ך ֹ ז ה ץ ׀ ף

をを!表示できてる。うわあ、嬉しい。
こ、これで・・・いちいちニュースから文字を拾わなくてもいい。。。 V(TT)/ 嬉ー

ただ・・・http://arabic.gooside.com/hebrew/moji/hyou.html ここの母音の一部は・・・・
やはりコピーができませんね。どうしてかしらん?
でも・・・コード表もあるし。

今までの労力を考えれば、こんなの苦労の内に入らない。 ありがとうありがとうありがとう v^^v


ところで表示できなかったURL。分りましたよ。初めの   「h」が抜けてる。。。
そのままコピーしてアドレスのところに貼り付けた私。。。アホだ。。。

追伸
赤い「中」には、「合格」とか「当たった」という意味もあるらしい。
でも、中国の人も「赤い龍」には心当たりが無い様子でした。やはり、『レッド・ドラゴン』の原作の本を読むのが近道ですね。えへ。

ヘブライ語考 掘 崑隋爾兇辰僂淵悒屮薀じ譴領鮖法 1

B.C.11C中頃。
原カナン語は、絵文字の段階を脱し、単純な線で構成される字形になる。
文字を書く方向も右から左へというのが定着する。

B.C.10〜9Cのオリエントではフェニキア文字が国際的に普及していたという。
従って、イスラエル人も自分たちの言葉を書くのにフェニキア文字を借用するようになる。
最古のヘブライ語碑文といわれるゲゼル・カレンダー(B.C.10C頃)は、フェニキア文字で書かれている。

しかし、ヘブライ語のスィン  שׂ の th という発音がフェニキア語にはなかった。
当然それを表す文字も無いことになる。
そこでイスラエル人は、シン שׁ の sh の音を表すWの文字を便宜的に使って、thの表記に代用していたらしい。

しかし・・・此処まで読んで・・・言語学者ってすごいなあと思った。
古代であるよ。音の記録など無いのに、どうしてこんなことが分るのだろう。。。

バビロン捕囚(B.C.586〜538年)の頃までに書かれた碑文はフェニキア文字で書かれているという。
だが・・・使ううち、だんだんイスラエル人独特の書き癖がついてくる。
このイスラエル風フェニキア文字はB.C.8C頃から目立ち始め、B.C.7Cには定着する。

参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)
『 古代の歴史ロマン フェニキア文字の碑文 』〜アルファベットの起源〜 谷川政美 国際語学社
        

ヘブライ語考 掘 崑隋爾兇辰僂淵悒屮薀じ譴領鮖法 2

「イスラエル風フェニキア文字」が、B.C.7Cには定着したところまで書いたので、この続きを書く。

古代にはイスラエル人以外にもたくさんの民族がいたわけだが、
アラム人もフェニキア文字を借用していた。

フェニキア文字は、B.C.8C頃にはアラム風の独特の書き癖のある文字となる。
バビロン捕囚(B.C.586〜538年)の頃にはフェニキア文字とはかなり違う字体となったようだ。
これがアラム文字である。
このアラム文字はフェニキア文字に代わって、古代オリエントの国際語となる。
ペルシア帝国では公用語とされていたという。

さて。
バビロン捕囚でバビロンに連れて行かれたイスラエル人は、ここでアラム語とアラム文字を学ぶことになる。
つまり・・・ヘブライ語を話し、イスラエル風フェニキア文字を書くと同時に、アラム語とアラム文字を使うようになるのである。
ペルシア帝国で公用語とされていた関係で必要に迫られたのであろう。
イスラエル人は、いつしかアラム文字を使うことが多くなっていくのだ。

B.C.330年。ペルシア帝国が滅亡するとアラム文字は各地で独自に変容することとなる。
アラビア文字、シリア文字など、さまざまなバリエーションが生じる。

そして、アラム文字をイスラエル風にしたものが、現在のヘブライ文字の活字体に繋がっていくのである。
語末形(ソフィート ף ץ ם ן ך  )が発生したのも、このイスラエル風アレンジの一つらしい。
現代ヘブライ語の筆記体の確立は、16〜17Cと、かなり後世のこととなる。

参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)
『 古代の歴史ロマン フェニキア文字の碑文 』〜アルファベットの起源〜 谷川政美 国際語学社

ヘブライ語考 掘 崑隋爾兇辰僂淵悒屮薀じ譴領鮖法 3

ヘブライ語がいったいいつから話されていたのかは、誰にも分らない。
例えば、聖書で有名なアブラハムとかモーセとかがヘブライ語を話していたかははっきりしないと言う。

とりあえず、B.C.10C頃、ダビデの時代には話されていたと思われているらしい。

ところで、このヘブライ語、
2C〜18Cの間は、日常会話としてはほとんど使われていなかったらしい。
宗教儀式の言葉、乃至は知識人の言葉としてほそぼそと永らえていたようである。

では何故、現在イスラエルでヘブライ語が日常会話として話されているのか?
それにはロシア生まれの一人の男の孤独な戦いがあったという。

参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)
『 古代の歴史ロマン フェニキア文字の碑文 』〜アルファベットの起源〜 谷川政美 国際語学社
        

ヘブライ語考 掘 崑隋爾兇辰僂淵悒屮薀じ譴領鮖法 4

ヘブライ語考 掘 崑隋爾兇辰僂淵悒屮薀じ譴領鮖法 4

エリエゼル・ベン・イェフダー
1858年、ロシアに生まれたユダヤ人。

彼は、少年時代にヘブライ語で書かれた『ロビンソン・クルーソー』を読み、
聖書の言葉が宗教以外のことに使えることに感銘を覚えたという。

長じたイェフダーは、聖書の言葉を現代のユダヤ人の共通の言葉として日常に使えないか、という大志を抱き、
当時オスマントルコ下にあったパレスティナへ渡る。

この頃、パレスティナではドイツ系のアシュケナジとスペイン系スファラディが居たが、彼らには共通の言葉はなく、交流もなかったという。

この中でイェフダーは、学校でヘブライ語を教え始める。
また、ヘブライ語の新聞を出し、ヘブライ語の辞書を作り始めたという。
なかでも、
子どもの母国語がヘブライ語になるように、家ではヘブライ語以外を話すことを禁じたという。
う〜ん。徹底している。。。

こうして、2000年ぶりにヘブライ語を母国語とする子ども達が育つにいたる。

無論、その間にさまざまな事があったであろうことは想像に難くない。
だが20年もすると、パレスティナではヘブライ語を話す人々が町に溢れるようになる。

1917年。オスマントルコのパレスティナ支配が終了。
この地の委任統治を始めたイギリスは、英語、アラビア語、ヘブライ語を公用語とした。

参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)
『 古代の歴史ロマン フェニキア文字の碑文 』〜アルファベットの起源〜 谷川政美 国際語学社
 

ヘブライ語考 検  ヘブライ 」

ヘブライ עברי ( ivrí )という言葉が聖書に初めて出てくるのは、創世記14章13節。
アブラム(後にアブラハムと名前を変える)が、ヘブライ人と呼ばれているらしい。

また、ヘブライ語 עברית  ( ivrít ) という言葉は、ヘブライ語の聖書には出てこないという。
ここでは、イスラエル人の言葉は、「カナンの言葉」とか「ユダの言葉」と呼ばれていたようだ。

参考文献 
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス

ヘブライ語考 后  イスラエル 」

「イスラエル ישראל  yisra`él )」とは、アブラハムの子イサク、の子ヤコブが、ある人物と一晩中戦った際に与えられた名前だと言う。

「神 אלהים ( elohím ) と戦って שרית ( saríta ) 勝った」ヤコブは、「戦う שרה  sará )」と「神 ( אל ( הים ( el ( ohím ) ) 」の合成語を新しい名前にもらったのだ。

参考文献 
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス

ヘブライ語考 此  ユダヤ 」

ユダ יהודה  ( yehudá ) は、ヤコブとレアの間にできた4番目の息子の名。
このユダの子孫が12族のひとつ「ユダ族  יהודי ( yehudí ) 」と呼ばれていた。

後に、ユダ族が住んでいる地域の住民が全て  יהודי ( yehudí )と呼ばれるようになったと言う。

現在、יהודי ( yehudí ) というのは、.罐瀬箒気鮨仰している人。
そして∧貎討ユダヤ人である場合は、ユダヤ教の戒律を守らなくても יהודי ( yehudí )というそうな・・・。

ヘブライ語考 察.悒屮薀じ譴瞭団

う〜ん。困った。
文字からして日本人には馴染みがないから・・・字体自体がすでに特徴と言えば言えるかも。。。
とりあえず・・・

 .悒屮薀じ譴亙源を右から左へ横に書いていく。

◆.悒屮薀じ譴砲魯愁侫ート(語末形)と言って、単語の末尾にくると形が変わる文字がある。

 ヘブライ語は、一般的に母音を表記しない。( ただし児童書、聖書、辞書は例外 )
     
ということであるようだ。
そうそう、ですよ。
この一年、ずっと母音のことがよく分らなかったし、ネットニュースをじいぃぃぃぃぃぃぃっと見ても見ても見ても・・・母音が「見えな」かったのは、私の目のせいではなかったのですね。

http://images.maariv.co.il/channels/HP_0.html?1048254881170

ほら。ネットニュースの文字に母音なんかないでしょう?
しかし、母音がなくても読めるというのはすごい事ですよね。

例えば、陶淵明の詩『飲酒』の中に「 而無車馬喧 」というくだりがありますが、
これを送り仮名なしですらすらと「しかも車馬の喧(かまびす)しき無し 」と読むようなものなのかもしれない。
そういえば、ヘブライ語の文字も漢字も、表意性があるという点では共通しているなあ。

参考文献 
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
  

ヘブライ語考 次 屮轡腑譽轡紂 語根 ) 」

ヘブライ語の文字は、ロ−マ字の文字と同様に、それぞれ音を持っている「表音文字」である。
ところが、ヘブライ語の文字は、この表音文字が3つ並ぶと、ある意味を持つようになるという。

このような子音3つの組み合わせを「ショレシュ שֹׁ רֶ שׁ ( 語根 )」と言っているらしい。

そういう訳で
ヘブライ語のアレフベイトは表音文字であると同時に、表意性をも持っている文字と言える。  


参考文献 
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
   

ヘブライ語考 宗  聖書のヘブライ語 」  

聖書のヘブライ語は、現代ヘブライ語と同じか?( 無論、同じ訳ないんだけど・・・ )

言語は、子音( W、R、T、Y等 )と母音( A、E、U等 )との合成の賜物である。
現代ヘブライ語にも5つの母音がある。
では、古代のヘブライ語はどうであったか?

古い聖書には子音しか記されていなかったため、母音がいくつあったか分からないらしい。

本によると、
9〜10世紀にあるユダヤ人の聖書研究グループが「母音記号」を考案。
当時のヘブライ語の聖書をどのように読んでいたかを知ることはできるようだ。

このユダヤ人の聖書研究グループは、現代よりもうんとたくさんの母音を書き分けているらしい。

参考文献 
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
     

ヘブライ語考 勝.悒屮薀な源・アレフベイト  現代編


ヘブライ文字 アレフベイト  ( 現代編 )
   

*ヘブライ語のアルファベットは、22。これらは全て子音である。(ただし母音の代わりになるものもある)  


א  アレフ   alef    A   数字としては1か1000

ב בּ ベイト・ヴェッ   bet ・vet    B   2か2000       
  
ג  ギメル   gimel    G   3か3000
  
ד  ダレツ   dalet    D   戸の別名、4
  
ה  ヘ     he    H   空気穴、5
  
ו  ヴァヴ   vav    V   釘、かぎ、6
  
ז  ザイン   zain    Z   武器、7
  
ח  へット   het    H   垣根とよぶ、8
  
ט  テット   tet    T   渦巻き、9
  
י  ヨット   yot    Y   手、10
  
ך( כ כּ)  カフ ・ カツフ   kaf ・ khaf    K   聖なる手、20、500
  
ל  ラメド   lamed    L   牛追い棒、30
  
ם( מ)  メム    mem    M   水、40、600
  
ן(  נ)  ヌン   nun    N   魚、50、700
  
ס  サメク   samekh    S   支える、60
  
ע  アイン   ain    Ain   目、70
  
ף( פ  פּ)  ぺ ・ フェ  pe ・ fe    P   口、80、8000
           
צ  ツァディ  tzadi    Ts   釣り針、90、900
  
ק  コフ    kof    K   後頭部、100
  
ר  レシュ   resh    R   頭、200
  
שׁ  שׂ    スィン ・ シン   sin ・ shin    S ・ SS   歯、300
  
ת  タヴ    tav    T   印、400


* ()の文字は、語尾にきた場合の形。(ソフィートと言う。ソフィートは5つある)

* 読み:1語の中に母音が2つある場合は、アクセントは前。


ヘブライ語の文字には、ラシー字体、筆記体、活字体がある。ここでコピペしてUPしているのは、活字体。
でも・・・なんて判読し難いのでせう。イスラエルのニュースのペ−ジから一つずつ拾っています。
・・・間違っているかも・・・。 ^^;


参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)
『 古代の歴史ロマン フェニキア文字の碑文 』〜アルファベットの起源〜 谷川政美 国際語学社
       

番外編 ヘブライ語のアレフベイト

う−
・・・なんて面倒なの。
いえ、ヘブライ語のアレフベイトって・・・カーソルがきれいに逆に動くんですよ。
日本語と混ぜていると、矢印の方向に動く文字と逆に動く文字とが混ざってしまって・・・ものすごく変。

例えば、文字と文字の間を少し狭くしようとバックスペースのボタンを押すと・・・バックせずに、後ろの文字が消えるのだ。つまり、Deleteのボタンの仕事をしてしまう。
Aの前に持ってきたい文字を書き込みすると・・・ボタンを押したとたん、Aの後ろに・・・ぱっと移動しているのですよ。

何がなんだか・・・だんだん分らなくなる。

そういう訳で、ヘブライ語の文字を中に混ぜると、
日本語だけのUPの場合に比べ、10倍以上の労力がいるのです。

4文字くらい入れるのならまあいいのですが、アレフベイトの表を書くとなると・・・ものすごい手間です。

よよよ。。。現代語の子音、母音のあとは、10世紀ごろの子音、母音をまとめたいのですが、
気力が続くかなあ。

うーうーうーう−・・・・ (TT)

ヘブライ語考 将 現代ヘブライ語  母音記号 ニクダ 

発音       記号    名称    


ア   a    אָ    カマツ(カメツ)
     
    a    אַ    パタフ

    a    אֲ    ハタフ・パタハ


イ   e    אֵי    ツェーレー(ツェリ)・マレー
 
    e    אֵ    ツェーレー(ツェリ)・ハセル
 
    e    אֶ    セゴール

    e    אֱ    ハタフ・セゴール
 

イ   i    איִ    ヒリック(ヒレク)・マレー

    i    ִא    ヒリック(ヒレク)・ハセル

    
オ   o    אוֹ    ホラム(ホレム)・マレー

    o    ׂ א     ホラム(ホレム)・ハセル

    o    ָא    カマツ(カメツ)・カタン

    o    ֳא    ハタフ・カマツ

ウ   u   ּ או    シュルク(シュレク)

    u    אֻ    クブツ(キブツ)
 

エ   e    ְא    シュバー・ナー

    無音   ְא    シュバー・ナハ  


参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)
『 古代の歴史ロマン フェニキア文字の碑文 』〜アルファベットの起源〜 谷川政美 国際語学社
 

ヘブライ語考 将供檻院 9〜10世紀 ヘブライ語 母音記号 ニクダ 

 
発音       記号    名称   
 

ア   長             カツマ・ガドール
     
    短             パタフ a

    最短            ハタフ・パタフ ă

エ   長             ツェーレー・マレー ê
 
    長             ツェーレー・ハセル
 
    短             セゴール e

    最短            ハタフ・セゴール ě
 

イ   長             ヒリック・マレー î

    短             ヒリック・ハセル i,

    
オ   長             ホラム・マレー ô

    長             ホラム・ハセル

    短             カマツ・カタン o

    最短            ハタフ・カマツ

ウ   長             シュルク û

    短             クブツ u
 

エ   半母音           シュバー・ナー


参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
                 

ヘブライ語の母音はやはりネックだ。

見え方が変だったので、修正して、それらしく「見えるようにした」のだが・・・
印刷したら、ネットで見えているのと異なったものがプリントアウトされてきた。

・・・う〜ん。。。。

とりあえず、「見え」を重視することにする。・・・つまり、このままにしておくことにする。
あのアレフベイト・・・。母音のところを印刷しようとする人など、まずいないだろう。
よもや、いたとしても・・・そういう人は、私よりもきっとヘブライ語に詳しいだろう。

プリントアウトしたものを見て、文字がおかしいことに気づくだろう。うん。(・・・気づけよ)

しかし、どうしてあんなに形が違うのだ?「見えている文字の形」と「プリントアウトした文字の形」・・・。

ヘブライ語考  将供檻  9〜10世紀 ヘブライ語    マソラ派の母音記号 ニクダ

2003/03/27(木) 18:57

ヘブライ語聖書本文には子音しか記されていないため、聖書ヘブライ語にいくつの母音があったかは分からない。
さて、
聖書ヘブライ語の時代より1000年以上経た9〜10世紀のこと。
ティベリアのユダヤ人学者のグループが母音記号を考案。
それまで口承で伝えられてきた聖書ヘブライ語の発音を書きとめたという。
このグループはマソラというらしい。

現代のヘブライ語は日本語と同じ5つの母音を持つが、マソラ派の学者は、現代よりはるかに多い母音を書き分けているという。
以下、いくつかの文法書の合体で、9〜10世紀のヘブライ語の母音を示す。

 
ヘブライ語 母音記号  ニクダ  
 
 
発音       記号    名称    


ア   長    אָ     カマツ・ガドール
     
ア   短    אַ     パタフ

ア   最短    אֲ     ハタフ・パタフ


エ   長    אֵי     ツェーレー・マレー
 
エ   長    אֵ     ツェーレー・ハセル
 
エ   短    אֶ     セゴール   * אֶ この記号ですが、下の点は2つに見えても3つあるのです。   

エ   最短    אֱ     ハタフ・セゴール
 

イ   長    איִ     ヒリック・マレー

イ   短    ִא     ヒリック・ハセル

    
オ   長    אוֹ     ホラム・マレー

オ   長    ׂ א     ホラム・ハセル

オ   短    ָא     カマツ・カタン

オ   最短    ֳא     ハタフ・カマツ


ウ   長    ּ או     シュルク

ウ   短    אֻ     クブツ
 

エ   半母音    ְא     シュバー・ナー   * 「エ」とも「ウ」ともつかない曖昧な音 

     無音    ְא     シュバー・ナハ   * ְא この記号、下の点は1つに見えても、実は縦2つあります。  


参考文献 
『 実用 ヘブライ語入門 』 戸部実之著  泰流社
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス
『 ヘブライ語の基礎 』 栗谷川福子  東京大学書林 (カセットつき)
       

ヘブライ語考 将掘.▲譽侫戰ぅ函。后腺隠粟さ 

現代ヘブライ語では区別しない子音は次のようなものである。      
 
 ת,ט  ח,כ   ע,א   שׂ,ס  ק,כ  ב,ו  

それぞれ、「v」と「v」。 「k」と「k」。 「s」と「s」。 「'」と「'」。 「kh」と「kh」。 「t」と「t」。
   
だが、聖書ヘブライ語ではしっかりぴっちり区別されていたであろう。
以下、いろんな文法書の合体。

 
*ヘブライ語のアレフベイト (9〜10世紀?) 
   
א  アレフ   alef    A   数字としては1か1000

בּ  ベツ   bet    B   2か2000
  
ב  ヴェッ   vet    V   
  
ג  ギメル   gimel     G   3か3000
  
ד  ダレツ   dalet     D   戸の別名、4
  
ה  ヘ   he     H   空気穴、5
  
ו  ヴァヴ   vav     V,W   釘、かぎ、6
  
ז  ザイン   zain     Z   武器、7
  
ח  へット   het     H   垣根とよぶ、8
  
ט  テット   tet     T   渦巻き、9
  
י  ヨット   yot     J   手、10

כּ  カフ   kaf     K   聖なる手、20、500
  
כ  カツフ   khaf     X
  
ל  ラメド   lamed     L   牛追い棒、30
  
ם( מ) メム    mem     M   水、40、600
  
ן( נ) ヌン   nun     N   魚、50、700
  
ס  サメク   samekh     S   支える、60
  
ע  アイン   ain     Ain   目、70
  
ף( פּ)  ぺ   pe     P   口、80、8000
  
ף( פ)  フェ   fe         
  
ץ( צ)  ツァディ   tzadi    Ts  釣り針、90、900
  
ק  コフ   kof     K   後頭部、100
  
ר  レシュ   resh     R   頭、200
  
שׁ  シン   shin     SS   歯、300
  
שׂ  スィン  sin     S   歯、300
  
ת  タヴ  tav     T   印、400

* ()の文字は語末形。語尾にきた場合に形が変わるものでソフィートと言う。ソフィートは5つある。

*ヘブライ語の文字には、ラシー字体、筆記体、活字体がある。ここでコピペしてUPしているのは、活字体。
 ・・・間違っているかも・・・。 ^^;

*1語の中に母音が2つある場合は、アクセントは前。

ヘブライ語考 将検.轡腑譽轡紂 語根 ) とミシュカル

ヘブライ語の文字は、ロ−マ字の文字と同様に、それぞれ音を持っている「表音文字」である。
ところが、この表音文字が3つ並ぶと、ある意味を持つようになるらしい。
このような子音3つの組み合わせを「ショレシュ שֹׁרֶשׁ ( 語根 )」と言う。

そういう訳で
ヘブライ語のアレフベイトは表音文字であると同時に、表意性をも持っている文字と言える。  

ショレシュは、大まかな語義を表すが、
母音パターンや接辞は、単語の種類を決める役目があるという。

o−eという母音パターンは、行為者を表す。

a−uという母音パターンは、形容詞を表す。

−utという語尾は、抽象名詞を表す。

このように語の種類を決める母音パターンと接辞の型を、ミシュカル מִשְׁקָל という。


これに関連して、いくつかの例をあげておこう。 って・・・本にあるのの写しだけど・・・。  


 כתב 書く・・・ כְּתִיבָה ktivá  書くこと・表記    כְּתָב ktav 文字    כְּתׂבֶת któvet 住所(書かれた物)

           כַּתָּב katáv 記者 (書く人)    הִתְכַּתְּבוּת hitkatvút 文通 (継続して書き続けること)

 בטה 信頼する・安心する・・・ בִּטָּהוׂן bitakhón 自信・防衛     בֶּטֲה bétakh  もちろん 
 
                    הַבְטָחָה khavtakhá  約束

 
 器具や印刷物を表す語尾である−onを合成することでできた単語
  
    מִלָּה  milá 単語 ・・・・・・ מִלּוׂן  milón 辞書       

    דֶּרֶךּ   dérekh 道 ・・・・・ דַּרְכּוׂן  darkón パスポート     

    עֵת   et 時  ・・・・・・・・ עִתּוׂן  itón 新聞           
 
 
 le 〜する を利用して (スラングであるが・・・) 造られた単語

    לְדַםְקֵם ledaskés 討論する ・・・・・ דִּיםְקוּם diskús 討論 

    לְהִזְדַּנְְגֵּף  lehizdangéf ディーゼンゴフ通りをぶらぶらする                   
                                                 לְפַּצֵ׳נְק  lepachénk パチンコする ← ある日本人が造ったらしい・・・                  
   
   

参考文献 
『 ヘブライ語のすすめ 』 池田潤  ミルトス   
   

タロット

*タロットとの対応は、本来のヘブライ思想ではなく、中世の魔術研究家が結びつけたもの。


א  アレフ   alef   A  愚者 

  ベツ    bet    B  魔術師  
  
ב  ヴェッ    vet   V  魔術師     
  
ג  ギメル   gimel  G  女教皇 
  
ד  ダレツ   dalet  D  皇后  
  
ה  ヘ     he   H  皇帝
  
ו  ヴァヴ   vav    V  教皇   
  
ז  ザイン   zain   Z  恋人  
  
ח  へット   het   H  戦車 
  
ט  テット   tet   T  剛毅 
  
י  ヨット   yot   Y  隠者   
  
  カフ    kaf   K  運命の輪 
  
כ  カツフ   khaf    H  運命の輪  
  
ל  ラメド   lamed   L  正義
  
ם( מ)  メム    mem   M  吊るされた男
  
ן( נ) ヌン    nun   N  死  
  
ס  サメク   samekh   S  節制  
  
ע  アイン   ain   Ain  悪魔
  
( ף)  ぺ     pe    P  塔 
  
ף( פ)  フェ    fe    F  塔       
  
ץ( צ) ツァディ  tzadi   Ts  星 
  
ק  コフ    kof   K  月
  
ר  レシュ   resh   R  太陽  
  
ש  シン    shin   SS  最後の審判  
  
ש  スィン   sin   S  最後の審判   
  
ת  タヴ    tav   T  世界  

ヘブライ語のアレフベイト  舞台裏

2003/03/12 (Wed) 22:08 HTMLタグを無効にすると・・・このようになっています。冒頭の変な文字のところ。うまくUPできていると、ヘブライ語の活字体になっているはずの部分です。。。 *ヘブライ語のアルファベットは、26   <FONT COLOR="broun">&#1488;  アレフ   alef </FONT>    A   数字としては1か1000 <FONT COLOR="broun">  ベツ    bet </FONT>     B   2か2000    <FONT COLOR="broun">&#1489;  ヴェッ    vet </FONT>           <FONT COLOR="broun">&#1490;  ギメル   gimel </FONT>   G   3か3000    <FONT COLOR="broun">&#1491;  ダレツ   dalet </FONT>   D   戸の別名、4    <FONT COLOR="broun">&#1492;  ヘ     he </FONT>      H   空気穴、5    <FONT COLOR="broun">&#1493;  ヴァヴ   vav </FONT>     V   釘、かぎ、6    <FONT COLOR="broun">&#1494;  ザイン   zain </FONT>    Z   武器、7    <FONT COLOR="broun">&#1495;  へット   het </FONT>     H   垣根とよぶ、8    <FONT COLOR="broun">&#1496;  テット   tet </FONT>     T   渦巻き、9    <FONT COLOR="broun">&#1497;  ヨット   yot </FONT>     Y   手、10    <FONT COLOR="broun">  カフ    kaf </FONT>     K   聖なる手、20、500    <FONT COLOR="broun">&#1499;  カツフ   khaf </FONT>          <FONT COLOR="broun">&#1500;  ラメド   lamed </FONT>   L   牛追い棒、30    <FONT COLOR="broun">&#1501;( &#1502;)  メム    mem </FONT>     M   水、40、600    <FONT COLOR="broun">&#1503;( &#1504;) ヌン    nun </FONT>     N   魚、50、700    <FONT COLOR="broun">&#1505;  サメク   samekh </FONT>  S   支える、60    <FONT COLOR="broun">&#1506;  アイン   ain </FONT>     Ain 目、70    <FONT COLOR="broun">( &#1507;)  ぺ     pe </FONT>      P   口、80、8000    <FONT COLOR="broun">&#1507;( &#1508;)  フェ    fe </FONT>            <FONT COLOR="broun">&#1509;( &#1510;) ツァディ  tzadi </FONT>   Ts  釣り針、90、900    <FONT COLOR="broun">&#1511;  コフ    kof </FONT>     K   後頭部、100    <FONT COLOR="broun">&#1512;  レシュ   resh </FONT>    R   頭、200    <FONT COLOR="broun">&#1513;  シン    shin </FONT>    SS  歯、300    <FONT COLOR="broun">&#1513;  スィン   sin </FONT>     S   歯、300    <FONT COLOR="broun">&#1514;  タヴ    tav </FONT>     T   印、400 * ()の文字は、語尾にきた場合の形。(ソフィートと言う。ソフィートは5つある) ついでに、以下のURLは、イスラエルのネットニュースです。 http://images.maariv.co.il/channels/HP_0.html?1047478354030 これ、↑どのように皆様には見えているのでしょうか? 文字化けしている? それとも・・・蛇に酷似した不思議な文字が浮かんで見えますか?
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